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アスピリン喘息に使える薬と使えない薬 まとめ

目次

 

はじめに

 

今日はアスピリン喘息についてのお話をしていきたいと思います



薬剤師の方には馴染みのある単語だと思います。



そうでない方にはアスピリン喘息って何と思う方もいらっしゃると思うので



まず簡単にアスピリン喘息についての説明を話していこうと思います



アスピリン喘息とは

 

アスピリン喘息とは



非ステロイド性抗炎症薬が原因で起こる喘息発作の総称です



アスピリン喘息という名前ですが



アスピリン以外にもロキソニンやボルタレンなどでも



喘息発作が起こる可能性があります。



知らずに解熱鎮痛薬を摂取すると



30分から2時間以内に激しい呼吸困難発作が起こり



時には死亡することもあります



どんな人に起こりやすいか

 

アスピリン喘息は成人の喘息患者の約10%が発症するリスクがあると言われています



喘息患者の10%と聞くと結構そうな数字だと思いませんか



また慢性副鼻腔炎がある人



鼻茸のある人は



アスピリン喘息になりやすいと言われています



これらの症状がある人にとって



アスピリン喘息は約50%で発症すると言われています



また成人喘息なので



思春期以降の20~50代(平均30代)に後天的に発症し



男女比は約1:2で女性にやや多いそうです。



好酸球性の鼻茸や慢性副鼻腔炎、強い嗅覚障害を合併しやすいという特徴がある。



なぜNSAIDsで喘息がおこるか

 

人が痛みを感じるとき、PG(E2、I2)により痛みが増強されると言われています。



おもな酸性NSAIDsは

 

このPGという物質ができるために必要な酵素であるCOXを阻害することで

 

PGの量を減らし、痛みを弱めています。



しかしPGができる経路が阻害されることにより



PGの材料であるアラキドン酸が増加し



別の経路で気管支収縮作用のあるLTが増えることで喘息が起こるの言われています。



ロイコトリエンはアナフィラキシーや気管支収縮作用などに関与しています。



以上が簡単なアスピリン喘息についてのまとめになります。



使いやすい薬は何があるか

 

これは国立病院機構のサイトから抜粋したものです。

 

やや危険にCOX2選択阻害薬がありますが、国内でCOX2により喘息になった例は今のところないようです。

 

またロキソニンテープなどは貼り薬ですが禁忌ですので、サリチル酸が成分であるMS冷湿布などに変える提案も必要だと思います。



危険

 

NSAIDs全般(内服薬、座薬、注射薬が主体、ただし貼付薬も禁忌)

 

やや危険

 

アセトアミノフェン、1回500mg以上

 

NSAIDs塗布薬、点眼薬も時に危険

 

COX2阻害の選択性の高いNSAIDs(ハイペン® 、モービック® )

 

ほぼ安全

 

アセトアミノフェン、1回300mg以下

 

塩基性消炎剤(ソランタール®など)

 

PL顆粒®

 

安全

 

葛根湯、地竜




独立行政法人国立病院機構相模原病院 臨床研究センターより抜粋 http://www.hosp.go.jp/~sagami/rinken/crc/nsaids/about/nsaids02.html

 

整形外科診療のためのNSAIDs処方ハンドブックより抜粋

 

 

おわりに

 

以上がかんたんなアスピリン喘息のまとめです。

確立だけで言えば結構高い確率で可能性がある人の服薬指導をすることになるはずです。

いざというとき適切な行動ができるよう

勉強しておきたい内容ですね。